
皆さんこんにちは!
株式会社矢野塗装、更新担当の中西です。
雨漏りの震源地は“水平面”。
ベランダ・バルコニーは「勾配」「ドレン」「取り合い」の3条件が要。
防水層の種類から現状診断→是正→仕上げ→維持までをわかりやすく整理します🧭
| 症状 | 原因・対策 |
|---|---|
| 表面の白化・艶引け | トップコートの劣化。5年前後で更新が目安。 |
| 膨れ(ブリスター) | 下地の含水やガス。通気緩衝工法/下地乾燥で是正。 |
| ひび割れ | 下地の収縮・動き。ウレタン防水は追従性が高い。 |
| ドレン詰まり | 落ち葉・砂による水位上昇→漏水リスク。定期清掃を最優先。 |
| 笠木・サッシ取り合い | **一次止水(板金)+二次止水(シール)**の両輪を確認。 |
| 工法 | 特徴・ポイント |
|---|---|
| FRP防水(ガラスマット+樹脂) | 硬くて耐摩耗性◎。下地剛性が必要。角部のクラック注意。 |
| ウレタン塗膜防水(密着工法) | 一体化で複雑形状に強い。下地の含水は膨れ原因。露点管理が重要。 |
| ウレタン塗膜防水(通気緩衝工法) | 絶縁シート+脱気筒で湿気逃がす。既存改修の王道。 |
勾配は 1/100〜1/50 を確保。
→ 溜まり水は劣化加速、レベル調整で是正。
ドレンは 立上りの最下点 に配置。
→ 改修用ドレンで既存管に差し込み更新。
立上り → 平場 → 入隅/出隅 の順で連続性を確保。
笠木:重ね代+一次止水→二次シール。
→ 3面接着NG/二面接着を徹底。
サッシレール:シール逃げ道を確保、水抜き孔を塞がない。
洗浄 → 乾燥(含水率低減)
下地不陸補修(レベリング・樹脂モルタル)
プライマー塗布(露点差3℃以上を確認)
通気シート貼付 → ジョイント圧着
脱気筒設置(最上点付近)
ウレタン1層目 → 規定WFT確認
ウレタン2層目 → 合計DFTを満たす
トップコート塗布(防滑骨材の要否判断)
紫外線・汚れ防止の盾。
更新目安:約5年。
色付きトップは劣化の見分けがしやすくメンテ判断◎。
タイル直張りNG(目地割れ・浮きが雨水経路に)。
原則:下地防水 → タイル仕上げ。
既存の場合は、目地補修+ドレン強化で延命。
植木鉢は脚ゴムで点荷重分散し、防水面の傷を防ぐ。
高圧洗浄は近距離NG(シール破断・水侵入リスク)。
雪国では雪止め・ドレン除雪をルーチン化。
| 不具合 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| ピンホール | 泡・湿気 | 消泡剤・含水管理・薄付多層施工 |
| 膨れ | 含水・塩分 | 通気緩衝+脱気筒設置 |
| 端部剥離 | プライマー不適合・乾燥不足 | 再研磨→適合プライマーで再施工 |
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皆さんこんにちは!
株式会社矢野塗装、更新担当の中西です。
「シール=埋める作業」ではなく、「ジョイント設計」。
目地の動き量、接着面の選定(2面接着)、断面比、プライマー適合、硬化管理が寿命を左右します。
ここを外すと、どんな高耐候塗装も端部から破綻します。
2面接着が鉄則
背面はボンドブレーカーやバックアップ材(丸棒)で非接着。
左右の2面のみ接着し、伸縮追従/3面拘束破断の防止を実現。
断面設計(幅:深さ)
→ 一般に 1:1/2〜2/3 が基本。
深すぎ=硬化不良/表面しわ。浅すぎ=破断リスク。
ムーブメント(設計変位)
サイディング目地は ±10〜25%を想定。
→ 可とう性の高い材料選定が必須。
| 種類 | 特徴・用途 |
|---|---|
| 変成シリコン(MS) | 塗装可/汚染少/屋外万能。戸建て外装の定番。 |
| ポリウレタン(PU) | 弾性◎。ただし黄変・汚染注意。塗装前提で使用。 |
| シリコーン | 耐候◎だが塗装不可が多い。ガラス・金属・浴室向け。 |
| 2成分型 | 均一性能・厚塗り可。可使時間管理が重要。 |
| ノンブリード | 可塑剤移行によるベタつき・汚染防止に必須。 |
サイディング:粉化除去→専用プライマー→既定時間内に充填。
金属部:脱脂→研磨→金属用プライマー(ガルバ対応必須)。
塗膜上:付着試験で可否確認。旧塗膜が脆弱なら撤去が無難。
既存撤去:カッターで壁面を傷めず切除。底まで除去。
清掃・脱脂:ダスト・油分除去(エアブロー+ウエス)。
バックアップ材/ボンドブレーカー挿入:深さ制御&非接着確保。
プライマー塗布:規定量・乾燥時間厳守(放置NG)。
充填:連続吐出で気泡レス。やや多めに。
ヘラ押さえ:両面に圧力。表面なでるだけは×。
養生撤去:糸引き注意。角を立てて引く。
硬化・養生:表面硬化後に塗装。可塑剤移行時間も考慮。
| 状況 | 判断 | 対応 |
|---|---|---|
| 深さ十分・非接着確保・旧材健全 | ✅ 可 | プライマー併用で上から増し打ち。 |
| 痩せ・割れ・剥離進行/背面接着疑い | ❌ 不可 | 打替え一択。 |
露点差 ≥3℃/湿度 ≤85%
→ 低温高湿は白化・しわの原因。
降雨予報対策:初期硬化前の降雨NG。
→ 日照・風で可使時間が変動するため、工程管理が鍵。
サッシ回り:水抜き孔を塞がず、二面接着を維持。
笠木重ね代:一次止水(板金)を優先し、シールは二次止水扱い。
入隅/出隅:R仕上げで応力集中を回避。
| 不具合 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 3面接着による破断 | 背面処理不良 | ボンドブレーカーで非接着確保。 |
| 気泡・ブロー | 吐出速度・ノズル角度不良 | 過充填→ヘラ押さえで除泡。 |
| 早期汚染 | ブリード | ノンブリード材+表面洗浄。 |
記録項目:断面寸法写真(幅・深さ)/プライマー缶/使用ロット
環境データ:温湿度・養生時間を記録
報告:打替え数量をm・箇所で明記→見積突合で透明化
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